ソナタ イ長調 作品120 D. 664(シューベルト)
ソナタ イ長調 作品120 D. 664(シューベルト)
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演奏者より:
このソナタは片足を古典派に置いています。その対称性、魅力、構造はモーツァルトのソナタを強く思わせます。しかしもう片方の足はロマン派にしっかりと踏み込んでいます。その感情の幅(とりわけ中間楽章)は、まさにロマン主義そのものといえる精神の深さを感じさせるからです。第1楽章の旋律の素朴な叙情性は古典派の典型ですが、同じ楽章の展開部では上行するオクターヴの音階が現れ、その前後には見られない、はるかに崇高な情感をのぞかせます。同様に、第2楽章の倉音は胸をえぐるほど切なく、それでいて終楽章では生き生きとした陽気なアレグロへと道を譲ります。このソナタはまだ後期の壮大なソナタ(D. 958〜960)のシューベルトではありませんが、先人たちの均衡と、まもなく現れる世代の情熱とのあいだに立つ作曲家の姿を目にできるのは、とても興味深いことです。
素材の大部分は2台のギターで見事に響きますが、とくに第3楽章の展開部ではいくつかの困難に直面しました。速いテンポでピアノの音域の極端な高音と低音を大胆に使う書法は、明らかに2台のギターを想定したものではありません。それでも、この10年間のギター技法の驚くべき発展(とくに Mela Quartet が極めた「ピンポン」の技)のおかげで、すべてに解決策を見つけることができました。弾いていてとても楽しいだけでなく、結果も十分に説得力のあるものです。
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